2016年09月

2016年09月20日

SAP療法の小児への影響

気が付くと、夏も終わり、2学期が始まってしまいました

遅ればせながら、約3か月前の勉強会で、SAP療法についての情報があったので、少しお書きしたいと思います。

SAP療法とは、Sensor Augmented Pumpの略で、CGM(Cntinuous Glucose Monitoring)と一体化したインスリンポンプを用いて、血糖コントロールを行うことです。

お腹や腕などに、インスリンポンプと専用のセンサを穿刺し、トランスミッタを装着します。このトランスミッタを介して、センサとポンプが無線で交信してくれます。

要するに、おおよその血糖を機械が自動で感知し、ポンプに教えてくれるので、よりきめ細かい血糖管理ができるというもの。

ただ、CGMでは、血液中ではなく、組織間質液中のグルコース濃度の測定をしているので、3回/日くらいは、血糖測定をしなければなりません。

海外では、SAP療法はインスリン注射管理に比べて、HbA1cが0.6下がったというデータがあるそうです。

ほお、そんなに効果があるのかしら、とも思うのですが、実は過去に苦い経験があります。

2012年6月、娘はCGMの機械を3~4日ほど借りて、使用してみました。
その時の経験談がこちらです。→iPro2(CGM)体験記

何しろ、当時は、針が太い太い!とんでもなく痛い目にあいました。
それに加えて、何故か、その結果が解析できないという、骨折り損のくたびれ儲け、とても残念な結果に終わりました。

そんなわけで、先生にいろいろ質問してみると・・・。

現在の針は27ゲージになって、大分細くなっているとのこと。当時に比べてそちらは改善されているようですね。

しかし、衝撃的なことに、「小児では、SAP療法はインスリン注射管理に比べて、HbA1cが下がるというデータは無い。」そうです。

まあ、小児では、連日使用者が少ないので、データ情報が不足している点が大きな理由のようでしたが。

もっと機器が改善されて、小児でも使いやすくなると、またいい結果が出てくるかもしれません。

うちは当分(ずっと?)注射だと思いますが、ポンプなど機器がいろいろ開発されて、いろいろな選択肢が増えるのは、ありがたいことです。

お友達の中には、中学生でSAP療法をされている方もいるので、それぞれの生活パターンに合わせて、それぞれのやり方で、インスリン機器をうまく使いこなせるといいですね。



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