2015年11月

2015年11月28日

また起きてしまったインスリン中止による死亡事件

数日前に報道された、宇都宮で起きた1型糖尿病7歳男児死亡事件。

両親が息子さんのインスリン注射を中止して、治療を全面的に祈祷師に頼ってしまったとのこと。何とも痛ましい事件です。

私の記憶では、同じような事件が、10数年前にもありました。

確か20歳前後の方だったと思いますが、1型糖尿病の若い女性が犠牲になりました。

死に至れば、このように大々的に報道されますが、インスリンを中止して緊急入院というケースは、他にも結構あるのではないかと思います。この男児も、一度緊急入院しているようです。

「一生治らない病気。一生インスリン注射が必要。」親御さんは、そう病院で言われ、わらにもすがる思いだったとのこと。

その気持ちは痛いほどよくわかります。親としては、何としても子供を助けたい、その一心だったのでしょう。

「インスリン」が発見されて、まだ100年たっていません。1型糖尿病は、100年前は確実に死に至る病気でした。

現在は、インスリン注射も開発が進み、インスリンポンプ、CGMS等々、機器の開発もどんどん進んでいます。

担当医はきっと、このようなことも説明されたと思います。でも、親御さんは、祈祷師と名乗る男の「インスリンをやめろ。」という言葉を信じてしまった。

保護者である両親が治療を拒否している場合、医療者としてはどのように介入すべきなのか。いろいろと考えますが、現在の日本の医療システムでは限界があるように思います。

一つはやはり、マスメディア等によって「2型糖尿病」とは違う、「1型糖尿病」のことを広く世間に知ってもらうということが必要でしょうか。

このような痛ましい事件がまた起きないことを切に願います。




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chirorin1gata at 17:50コメント(4)
1型糖尿病 

2015年11月17日

今日もトイレでハプニング?

過去ログにも書きましたが、娘は小学3年生頃から、給食後のインスリンを、トイレで打っています。

それまでは、基本は保健室でしたが、そこまで行くのが単に面倒になったからのようです。

毎日のことですから、まあ、たまにはハプニングはあります。

その1;コロコロ編

いつものように、トイレの個室に入り、注射をした娘。

終わって、針のキャップを注射の先端に戻そうとすると…。

・・・あ、落ちた!

キャップはコロコロと床を転がり、隣の個室まで行ってしまった。

そこへ、高学年のJS(女子小学生)数名が、トイレに入って来て…。

何やら、おしゃべりしたり、鏡を見ながらクシを取り出し、髪の毛をとかす子も。

(高学年ともなると、こんな風に集団でトイレに向かう姿が多数みられます。)

さあ、どうする、娘?

次の瞬間。

娘、ドアを開けた。

ダッシュで隣の部屋(幸い誰も入っていなかった)へ入り、即座にキャップをゲット。

そのまま何食わぬ顔で、トイレから脱出。

その後、娘の行動がJS集団の話題にのぼったかは不明。


その2;ポッチャン編

いつものように、トイレの個室に入り、注射をした娘。

終わって、針のキャップを注射の先端に戻そうとすると…。

・・・あ、落ちた!

真っ逆さまに、便器の中。

ちなみに、水を流しても、キャップは浮いてきてしまい、流れてはいかない。

さあ、どうする、娘?

次の瞬間。

気合を入れて、瞬時に水の中へ手を突っ込んだ!

キャップを無事に救出。

滴る水は、トイレットペーパーでふきふき。

そのまま注射の先端にキャップを取りつけ、

そのまま何食わぬ顔で、個室から脱出。

もちろん、洗面所で石鹸で手を洗いました。

.。o○.。o○.。o○.。o○.。o○.。o○.。o○.。o○

さて、持って帰って来た注射器その他のキットを見た母。

一応、消毒面でキット一式ふきました。

いろいろあります、1型っ子。

今日もがんばれ、1型っ子。



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