2015年03月

2015年03月03日

マスメディアは声高に「1型」と伝えてほしい

先週、たまたまNHKの「ニュースウォッチ9」(毎週月~金21時~放送)を見ていたら、阪神の岩田投手が出ていました。

岩田投手は17歳より1型糖尿病を発症しています。今は、1型糖尿病の子供たちを支援する活動を積極的にされていて、この日は、大阪の1型糖尿病の患者会に出席しているシーンが放送されました。

このようなメディアからの発信は、当事者にとっても励みになります。
そして何より、スタジオには「1型」って何?という雰囲気が全くなく、NHKのアナウンサーの方々が、とても自然に「1型糖尿病」の話をされていたのが、印象的でした。

でも、世間一般ではまだまだ、糖尿病と言えば「2型」のイメージで語られることが圧倒的に多いです。

例えば、お台場にある日本科学未来館。

オバマ大統領が来日した時、アシモ君とサッカーをした場所です。

先月、娘と、企画展の「チームラボ 踊る!アート展と、学ぶ!未来の遊園地」に行ってきました。
それは良かったのですが、常設展示で、気になることが…。

「医療」コーナーにある掲示の中に、「生活習慣病である、糖尿病や高血圧…」という記載が

一緒に見ていた娘は何と思っただろう?

私はあわてて「これはね、2型糖尿病のことだよね。1型は生活習慣病じゃないからね。」等と説明しだしたのですが、娘は無言。

やっぱり、日本の科学技術を紹介するこのような場においては、当然、1型、2型の区別はしてほしかったなあ、と思うわけです。

ところで、2月25日には、NHKきょうの健康で、「1型糖尿病」が特集されました。

解説は、日本大学病院小児科の、浦上達彦先生です。

1型と2型の違いの説明をわかりやすくして下さった上で、「1型の子供たちは、インスリンをうまく使用することで、他の子供たちと同じような生活をすることができる。」ということを、強調しておっしゃっていました。

小学校によっては、「1型」と聞いて、必要以上に構えてしまうところもあるようなので、こうした発言は、とてもありがたいです。

ちなみに、再放送は、明日3月4日(13:35~13:50)だそうです。

メディアの影響は、やはり大きいですね。

例えば担任の先生や保健の先生が変わった時等、どこまで説明していいものやら悩みますが、こういったものを参考になさるのも方法かと思います。





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