2013年06月

2013年06月22日

いつから「かわいい子には旅をさせ」るのか

小学3年生と言えば、自立心旺盛で、何でも自分でやりたい盛り

親としては、どこまでやらせて、どこまで見守るか。

迷うことがしばしばです

今日は、そんなエピソードを、ちょっぴりご紹介です。

先月、chiroが時々お世話になっている体操教室の先生が、お友達数名と一緒に「牧場体験」に連れて行ってくれました。

牧場で、牛や豚の世話や乳搾り等、普段はできない体験をさせてくれるという楽しいイベントです

しかし、行く前は一悶着ありました。

朝7時30分に家を出て、夕方18時くらいまでの長いスケジュール。

母「血糖を昼前に測ってね。」

chiro「やだ~。」

母「じゃ、おやつの前でいいから。」

chiro「やだ~。」

えっ、帰ってくるまで測らないつもり?ちょっと~、大丈夫

chiroの言い分は、血糖を測る暇や場所がない、とのこと。

体操のお友達には、1型のことを言っていないので、まあ確かに一理あります。

じゃ、母がこっそり付いていく? いやいやそんなの、嫌がるにきまってます。

おまけに、ポンプを付けていること、先生には言いたくない、と言うではありませんか

さすがに、それは何かあった時に対処できないし、先生に多大なご迷惑をかけてしまいます。

それに、お昼はお弁当が出ます。インスリンの量を決めるのに、是非その種類、量を知りたいところ。

…何とか説得して、先生にだけは伝えることを、了承してもらいました。

お弁当のご飯は180g。おやつは、牛さんのお乳から作ったバターとソフトクリーム。

それだけ何とか情報を仕入れた母は、

昼食後のインスリン量6.0単位 、おやつのソフトクリームのあとは、1.3単位(サイズが分からないから、超適当よ~!)と決め、

あとは野となれ山となれ~、と送り出しました

  

…夕方、元気に帰ってきたchiro。満足だったようです

この日の血糖;朝:105、18時30分:363、22時:109。

夕方高くなったのは、おやつの量がよくわからなかったから、まあ、しょうがないかな

それにしても低血糖にならずによかった

ポンプが剥がれたらどうしよう、低血糖になったらどうしよう、いろいろ考えるときりがないのですが、たまにはこんな経験も必要なのかな、と思ったりします。

なぜなら、最終的な目標は、親の管理下ではなく、自分で血糖管理をしていくこと。

とはいってもまだほんの子供です。どのタイミングで何をやらすかは…それぞれのお子さん、ご家庭によって違ってくるのでしょうね。

安全性を考えれば、血糖測定は必須です。そうすれば親も安心です。

でも、本人のQOL( Quality of life )は? 快適な日常生活は?

いつも両天秤にかけて、ふと考えます。

こんな時、思い出すのは、患者会の先輩Yさん(もうりっぱな社会人でいらっしゃいます)の言葉。

「自分は、血糖測定はしない。だから、血糖測定キットは持ってないよ。インスリンもらうために病院に通うのも、数か月に1度だよ。」

本当にそうなんですそれでいて、HbA1cは、正常範囲内。これはもう驚きです

誰もがそんなスーパーマンにはなれないけれど、Yさんの生活が究極の理想。

そんな理想を描いて、たまには、リスクを抱えた旅に出すのもいいのかも?、と自分に言い聞かせたりする今日この頃です。




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