2015年09月15日

週刊医学界新聞に1型糖尿病の記事

週刊医学界新聞とは、医学書院から毎週発行されている、医療関係者向けの情報紙です。 医学・看護界における最新の話題を取り上げた記事・連載等が、掲載されています。

この8月24日号に、南昌江先生の「小児思春期1型糖尿病患者のケア」という寄稿が掲載されました。
コチラ

南昌江先生は、自身が14歳で1型糖尿病を発症されて、内科医になられた方。現在はご自身のクリニックで1型糖尿病の方を多く診ていらっしゃいます。

私も、娘が発症した当時、先生の著書「わたし糖尿病なの」を読ませていただきました。

上記の寄稿では、小児思春期糖尿病(1型糖尿病)の患者の経過、医療者としての寄り添い方等が丁寧に記載されています。

う~ん、確かに、と共感することが多かったです。

ただし、乳幼児期の説明にちょっと引っかかった点が少々

「保育園や幼稚園に行く年齢になったら(中略)、インスリン注射や血糖測定のために、母親が園に出向くことは子供の精神的成長を妨げることにもなりかねないため、避けたほうが良いだろう。」というくだりです。

いや、理論的にはわかりますが、園の方から、「お母さん、来てください。」と言われると、なかなか断りづらいものです。断れば、即退園、ということにもなりかねないですし
それに、何より、発病して初めての集団生活では、親の方が心配、という方も多いでしょう。

現に、娘は、入園が決定していた保育園には入ることができず、2年後入れた幼稚園では、毎日、昼食時に母が園に通っていました。年長の最後には、娘が自分から「もう来なくていいよ。」と言ってくれたため、母も無事に卒園することができましたが
コチラ

子供の精神的成長とは、当然個々で違うわけですし、親が子供を見て、そこら辺を見極めればいいのではないかと思います。

ただ、親が必要以上に過干渉にならないために、「子供の精神的成長を妨げることにもなりかねない」という部分は、頭の片隅に置いていてもいいのかもしれませんね。

南先生は、ホノルルマラソンの常連だそうです

素敵な記事、ありがとうございます。頼もしい活動、これからも期待しております。



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コメント一覧

2. Posted by たま   2015年09月16日 17:18
feyfeyさん、お久しぶりです!コメントありがとうございます。feyfeさんも、入園時にいろいろご苦労があったんですね。
「それを拒否して退園や、医師に相談して覆す…などとは考えもしませんでした。」とのこと、私も同じでした。ケース・バイ・ケースでしょうが、子供を預かっていただく側としては、立場が弱いですよね。絶賛過保護中、よくわかります。まあ、快適に暮らすためにはある程度それも致し方ないかと。子の成長に従って、なるようになるわ、と楽観視しています

息子さんも、頑張っていますね。私も昔、小児喘息だったので、苦しさはある程度想像できます。でも、プラス1型ですから、大変さは想像を絶します。息子さんもお母様もすごいです。来年のキャンプでは、スタッフ側にも参加できるのですね。ご活躍楽しみです!



1. Posted by feyfe   2015年09月15日 18:37
お久しぶりです。
お嬢さんの成長の様子、たのしく拝見させていただいています。
南先生の本、私も息子が発症して間もない頃読みました。今回の文章も拝見して、同じ個所にひっかかりました
園側から受け入れの条件として親の同伴を求められることも少なくないですし、個々の子どもの性格や母親の性格によっても判断が異なる場面ではあると思います。受け入れる園側がそのような要求をしないように医療者が直接働きかけてくれたり、不安に思う親の気持ちをフォローしてくれるような環境が整わないと、なかなか難しいですね。我が家も入園式の夜に「毎日親が来られないなら入園取り消し」と言われ年長の途中まで毎日幼稚園に通いました。それを拒否して退園や、医師に相談して覆す…などとは考えもしませんでした。 
ただ、たまさんのおっしゃる通り、親は過干渉になりすぎないように気を付ける ということも非常に大切なことですね。私も子ども本人が依存体質にならないように親が子離れをする必要があると頭では理解していながらも、なかなか現実はそうはいかず絶賛過保護中です
南先生のお言葉はあるべき姿を忘れない為に、とてもありがたい言葉でした。

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